大安・仏滅とは?六曜の意味と順番・決まり方をわかりやすく解説

カレンダーの日付の隅に、小さく「大安」「仏滅」などと書かれているのを見たことがあるだろう。これは「六曜(ろくよう)」と呼ばれる暦の考え方で、その日の吉凶を表している。結婚式は大安に、葬式は友引を避けるなど、今も冠婚葬祭と深く結びついている。しかし、六曜にはどんな意味があり、どのように決まっているのだろうか。本記事では、六曜の意味と順番、決まり方や由来、冠婚葬祭との関わりまでをわかりやすく解説する。




六曜とは

六曜とは、その日の吉凶や運勢を占う暦のしるし(暦注)の一つで、6種類の日が順番に繰り返されるものだ。読み方は「ろくよう」が一般的である。

  • 6つの種類がある:先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つからなる。それぞれに吉凶の意味が定められている。
  • 日々の吉凶を表す:「今日は何をするのに向いているか」という目安として、古くから使われてきた。
  • 今も生活に残る:科学的な根拠があるわけではないが、結婚式や葬儀など、人生の節目の日取りを決める際に今も重視されることが多い。

六曜の順番と決まり方

六曜は決まった順番で繰り返されるが、その並びは旧暦の日付によって決まるという特徴がある。

  • 基本の順番:「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」の順に繰り返す。この6つが延々とサイクルする。
  • 旧暦の1日でリセット:旧暦の毎月1日には、その月ごとに決まった六曜から始まる。たとえば旧暦1月と7月の1日は「先勝」から始まる。
  • 順番が飛ぶことも:旧暦の月が替わると途中でリセットされるため、カレンダー上では六曜の順番が急に飛ぶように見えることがある。

大安(たいあん)

六曜の中で最も縁起がよいとされるのが大安だ。「大いに安し」という意味をもつ。

  • 一日中が吉:朝から晩まで運勢がよいとされ、六曜の中で最も吉日とされる。
  • お祝い事に人気:結婚式や入籍、開店、車の納車など、めでたいことを行う日として選ばれることが多い。
  • 迷ったら大安:日取りに迷ったときは大安を選んでおけば安心、という考え方が広く浸透している。

友引(ともびき)

友引は大安に次いで縁起がよいとされるが、葬儀では避けられるという二面性をもつ。

  • 慶事には吉:「友を引く」という字から、幸せをおすそ分けするとして、結婚式などのお祝い事には好まれる。
  • 葬儀は避ける:一方で「友をあの世に引き連れる」と連想されるため、葬儀や告別式は避けられることが多い。火葬場が休みになる地域もある。
  • 昼は凶とされる:朝と夕方は吉だが、正午ごろは凶とされる時間帯がある。

先勝(せんしょう)と先負(せんぶ)

先勝と先負は、名前のとおり時間帯によって吉凶が分かれる、対になった六曜だ。

  • 先勝:「先んずれば勝つ」の意味で、午前中は吉、午後は凶とされる。何事も早めに済ませるとよい日だ。
  • 先負:「先んずれば負ける」の意味で、午前中は凶、午後は吉とされる。急がず控えめに過ごすのがよいとされる。
  • 対になっている:先勝と先負は、午前と午後の吉凶がちょうど逆になっている点が特徴だ。

赤口(しゃっこう)

赤口は仏滅に次いで縁起が悪いとされる日で、時間帯にも注意が必要とされる。

  • 正午前後だけが吉:昼の11時から13時ごろ(午の刻)だけが吉で、それ以外の時間帯は凶とされる。
  • 火や刃物に注意:「赤」という字から、火や刃物、血を連想させ、けがや事故に注意すべき日とされてきた。
  • お祝い事は控えめに:全体的に凶とされるため、慶事は避けられる傾向がある。

仏滅(ぶつめつ)

仏滅は、六曜の中で最も縁起が悪いとされる日だ。

  • 一日中が凶:「仏も滅するほどの凶日」という意味とされ、何をしても良い結果が望めないとされる。
  • お祝い事は避けられる:結婚式などの慶事は避けられ、そのぶん結婚式場の料金が安くなることもある。
  • 「仏」とは無関係との説も:もともとは「物滅」と書かれていたともいわれ、仏教とは直接関係がないという見方もある。

六曜の由来

六曜は、いつどこで生まれ、日本に広まったのだろうか。その歴史をたどってみよう。

  • 中国が起源:もともとは中国で、時刻の吉凶を占うために生まれた考え方に由来するとされる。
  • 14世紀ごろ日本へ:日本には14世紀ごろに伝わったといわれる。その後、名称や意味は少しずつ変化してきた。
  • 広まったのは近代以降:現在の形で庶民に広く定着したのは、比較的新しい時代のこと。カレンダーに記されるようになって一般化した。
  • 名前も変化してきた:現在の「先勝」「仏滅」などの名称は、時代とともに何度か変わってきた。もとの意味とは少しずつ異なる形で今に伝わっている。

六曜と冠婚葬祭

六曜は、人生の節目の日取りを決める際に今も参考にされている。代表的な使われ方を紹介する。

  • 結婚式は大安・友引:お祝い事は縁起のよい大安や友引が好まれる。特に大安の土日は予約が集中しやすい。
  • 葬儀は友引を避ける:葬儀は「友を引く」を連想させる友引を避けるのが一般的だ。
  • あくまで目安として:六曜に科学的な根拠はないため、こだわりすぎず、周囲の意向も踏まえて日取りを決めるとよい。

六曜以外の暦注

カレンダーには、六曜のほかにも日々の吉凶を表すしるし(暦注)が書かれていることがある。あわせて知っておくと理解が深まる。

  • 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):一粒の種が万倍に実るとされる吉日。何かを始めたり、お金を出したりするのに良い日とされ、近年注目されている。
  • 天赦日(てんしゃにち):暦の上で最上の吉日とされる日。年に数回しかなく、六曜の大安よりも縁起がよいとされることもある。
  • 二十八宿・十二直:月や星の動きにもとづく古い暦注で、こちらもその日の吉凶の目安として使われてきた。

六曜との上手な付き合い方

六曜は気になるものだが、とらわれすぎると日程が組みにくくなる。無理のない付き合い方を考えておこう。

  • 目安として活用する:あくまで昔からの習わしと考え、日取りを決める際の一つの参考にするとよい。
  • 相手や家族に配慮する:自分は気にしなくても、年配の家族や相手方が重視することもある。冠婚葬祭では周囲の考えも確認したい。
  • 都合を優先してもよい:仏滅でも料金が安いなどの利点がある。予算や参加者の都合を優先して日を選ぶ人も増えている。
  • 意味を知って選ぶ:それぞれの六曜の意味を知っておけば、なぜその日が良い・悪いとされるのかを理解したうえで、納得して日取りを決められる。知識として持っておくだけでも役に立つ。

まとめ

六曜は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つからなる暦のしるしで、その日の吉凶を表す。旧暦の日付によって順番が決まり、大安は最も縁起がよく、仏滅は最も縁起が悪いとされる。もとは中国の時刻占いに由来し、今も結婚式や葬儀の日取りに影響を与えている。科学的な根拠があるわけではないが、日本の暮らしに根づいた文化として、その意味と由来を知っておくと、結婚式やお祝い事など、人生の大切な日取りを考えるときに、きっと役に立つだろう。

タイトルとURLをコピーしました